STORY
江戸末期、今の新潟県小千谷のおつまさんが
古河の立て場茶屋「松村屋」に嫁にきた。
おまつさんは、客の馬方に酒の肴として「鮒の煮付け」をだした。
これは小千谷の冬の食べ物、おつまが古河の地で、初めてつくったのである。
松村屋に出入りをしていた、ぬた屋創業者の野村安次郎は
煮付のつくり方を見よう見真似で覚えた。
これが「鮒甘露煮」のルーツとなる。
婚礼の板前として働いていた安次郎は、二代目となる福太郎を授かり
その後、鮒のあらいと「鮒甘露煮」の店を興した。
鮒の大きいのは「あらい」に、小さいのは「甘露煮」として店に並べ評判になった。
古河地方では、あらいを俗に「ぬた」と呼ぶ。
こうして「ぬた屋」の名と「鮒甘露煮」は、生まれたのである。
古河名物 ぬた屋の鮒甘露煮
創業以来、味ひとすじ、伝統の技に磨きをかけ、厳選した自然素材を使用しております。 添加物を一切使わない製法でつくられた、古河名物の鮒甘露煮です。
「長寿の願い」は 尾頭付きの縁起物で
尾頭付きは尾から頭まで付いていることから、最初から最後まで全うする「長寿の願い」が込められております。
鮎・鮒甘露煮も尾頭付きの縁起物として、正月や祝い事に用いられてきました。
伝統と味を守り続ける ぬた屋
曾祖父 野村安次郎が明治30年に
川魚料理店を開業し(主に鮒のあらいを販売)古河地方では、あらいを俗に「ぬた」と呼ぶので、自然発生的に屋号が「ぬたや」となりました。
初代安次郎が創業以来、現在の四代目店主まで、元祖鮒甘露煮の製造元として、取り組んでおります。
茨城新聞で取材を受けました。
江戸時代から続く伝統食で正月料理に用いられる「鮒(ふな)甘露煮」の製造が、古河市内の製造元でピークを迎えている。
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